Naomi’s cafe story　〜あるカフェの物語〜

カナダの西海岸のとある町に25年間地元の人々に『ソウルフード』と愛された伝説のカフェがありました。カフェからは焼きたてのパンと淹れたてのコーヒー香り、そして人々の明るい笑い声にいつも包まれていたのです。その温かい空間にいると不思議と心が和み、誰もが「またここに来たい！」と思ってしまうのでした。 そのレストランの名は、“Naomi’s Cafe”。大きなカナダ人の常連客に囲まれ、ひときわ元気に動き回っているこの小さな女性こそが、このカフェのオーナーシェフ清水なおみさんなのでした。 戦後の激動の時代を、ジャパニーズアクセントの英語を駆使して生み出すユーモアととびっきりの笑顔、そして愛情のこもった料理でカナダの人々を魅了した、一人の小柄な日本人女性の物語です。